新人がやってしまいがちなミス
新人看護師が独り立ちするのは入職してから大体4~5ヵ月前後の8~9月頃ですが、ある調査によるとその時期にミスも発生しやすいのだとか。よくあるのは処方や投薬に関するインシデントですが、何と全体の50%以上を占めているそうです。
患者の名前を間違える
新人看護師が最も起こしやすいミスが患者の名前を間違うこと。大きな病院の場合は患者の数も多いんですが、話している時にうっかり名前を間違えてしまうことがあるんです。患者の病状に直接影響を与えるわけではありませんが、気分は良くありませんよね。それに、何気ない会話の中ならまだしも投薬の時に起こってしまったら大変です。誤った指示が投薬ミスを引き起こし、患者を危険にさらしてしまう可能性も。
情報不足による報告の不十分さ
患者の容態が変化したら新たな指示を医師に仰がなければなりません。医師はカルテや検査結果を基にしながら指示を出していきますが、看護師が十分な情報を提供できなければ正確に診断することはできません。医師の質問に的確に答えられるように、しっかりと状況を観察し報告するようにしましょう。
また、看護師は患者と接する機会が多いので医師よりも話しやすいと思われています。そのため、患者やその家族から症状や投薬の理由、各治療の必要性について質問されることがよくあります。新人看護師は知識や技術、経験が乏しいため十分に説明できないこともあるでしょう。ですが、看護師が答えに詰まってしまったら患者は不安を感じてしまいますよね。すぐに答えられるように情報をこまめにアップデートしたり、医師の指示をその都度確認したりしながら経験や知識を積み重ねていきましょう。
処方・投薬のミス
誰もが1度は経験したことがあるインシデントが処方や投薬のミスです。患者に投与する前に看護師が間違っていることに気づくことも多いので患者に害が及ばずに済むケースがほとんどですが、「ダブルチェックでも見過ごしてしまい違う薬を投与してしまった」といった重大な投薬ミスもゼロではありません。その都度間違っていないか確認することが大切ですが、「ヒヤリ・ハット事例」を職員同士で共有するのもおすすめ。再発や重大事故を防ぐための分析をしやすくなりますよ。
質問せず自己完結する
ベテラン看護師と同じシフトだと過度に緊張する新人看護師も少なくありません。経験が浅いのでわからないことも多いはずですが、緊張していると忙しく動いている先輩看護師に質問することをためらってしまいそのまま対処してしまうことも……。気持ちはわかりますがそれはNG行為ですよ。重大な医療ミスにつながってしまうかもしれません。知ったかぶりで行動するのは非常に危険です。先輩看護師の貫禄に委縮してしまう気持ちもわかりますが、「質問する」のはとても大切なこと。遠慮せず何でも質問してみましょう。
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絶対押さえておくべき対処法がコチラ!
患者の不注意が原因で与薬事故や転倒事故が起こる場合もあります。直接関与していませんが監督不行届きだとして看護師のミスになってしまうことも。納得できないかもしれませんが、組織全体の問題として再発防止に取り組みましょう。
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新人がやってしまいがちなミス
新人看護師は自己完結せず何でも質問するように心がけましょう。先輩看護師が忙しくしていると些細なことを質問するのはためらってしまいますが、知ったかぶりで行動する方が危険ですよ。遠慮せず質問するようにしましょう。