ミスを減らす&繰り返さないコツ
次から次へと様々な業務が押し寄せてきますが、ただこなせば良いというわけではありません。作業を単純に繰り返しているだけではインシデントを起こしてしまいますよ。安全に業務を遂行するには常に考えながら行動することが大切です。
思い込みを防ぐために
インシデントを起こす要因のひとつに思い込みや確認不足があります。このケースは患者の急変などのような特別な場面よりも日常的に繰り返し行われている業務に起こりやすいんです。なぜなら、ルーティン化された業務は慣れが生じているため無意識の行動につながりやすいからです。業務をスムーズにこなすことばかりを注視し、手順の確認を怠っていることも多く、「この患者にはこの薬」と思い込みで行動しがちです。
看護師は人手不足なので業務をスムーズに行うためには効率化を考えるのは大切なことですが、ミスを防ぐには自分が行う業務を意識化するのも重要なことですよ。新人に指導するつもりで頭の中で自分の行動を言語化してみましょう。習慣化することができれば、思い込みや確認不足を防ぐことができますよ。
過去の事例を定期的に確認
多くの病院では過去に起こったインシデントを「ヒヤリ・ハット事例」としてまとめています。「明日は我が身」という言葉もありますよね。他人事として捉えるのではなく、自分に起こる可能性がある事例として定期的に確認するようにしましょう。どのような場面でどんなミスが起こっているのかを把握しておくと、同じような状況に遭遇した時に適切に対処できます。
業務を中断する場合
ナースコールや急変対応など突発的な出来事で業務を中断する場面もあります。「手順は覚えているから大丈夫」「戻ったら思い出せる」と楽観視している人もいますが根拠はありませんよね。多忙だと思い出すどころか、作業そのものを忘れてしまう可能性もあります。そうならないように工夫しなければなりません。例えば、重要事項を赤字で囲んだり、付箋にメモしたりなど。ルーティン化している業務ほど流れ作業的な意識が強くなってしまうため、思い出すのが難しかったりします。業務が中断しても忘れないように工夫しましょう。
適度に休むことも大切
疲労を溜めてしまうと集中力が低下してしまうので思いがけないミスをしてしまうことも……。きちんと休みを取るようにしましょう。人手不足の病院では休みが取りにくいかもしれませんが、それでインシデントを起こしてしまっては意味がありません。その場合は違う病院に転職することを考えるのもひとつの方法ですよ。
参考になる書籍を紹介
インシデントを予防するコツをいくつか紹介しましたが、以下の書籍にも役に立つ情報が記載されています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
- すぐに活用できる方法がたくさん紹介されています。
- 看護の現場ですぐに役立つ 医療安全のキホン (ナースのためのスキルアップノート)
経験の浅い看護師におすすめの記事!
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職場で簡単にできるリフレッシュ術
簡単にできるリフレッシュ術を紹介しているので疲れを感じている人はぜひお試しを!おすすめは音楽を聴いて気持ちを落ち着かせること。好きなアーティストの曲やヒーリング効果のある川のせせらぎを聴くだけで疲れた心がほぐれていきますよ。
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絶対押さえておくべき対処法がコチラ!
患者の不注意が原因で与薬事故や転倒事故が起こる場合もあります。直接関与していませんが監督不行届きだとして看護師のミスになってしまうことも。納得できないかもしれませんが、組織全体の問題として再発防止に取り組みましょう。
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新人がやってしまいがちなミス
新人看護師は自己完結せず何でも質問するように心がけましょう。先輩看護師が忙しくしていると些細なことを質問するのはためらってしまいますが、知ったかぶりで行動する方が危険ですよ。遠慮せず質問するようにしましょう。